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福井コンピュータ株式会社
「TREND POINT 」の最新版を
2025年10⽉21⽇リリース!
福井コンピュータ株式会社から、⾰新的な3D 表⽰技術を搭載した3D 点群処理システム「TREND-POINT」の最新版が2025年10⽉21⽇(⽕)にリリースされます。
今回リリースされる最新版では、⾰新的な3D 技術「3D Gaussian Splatting」(3DGS)による表⽰対応に加え、点群と写真の重畳表⽰、点群の球体表⽰、さらに出来形ヒートマップのAR データ出⼒機能が追加されます。これにより、建設現場における計画や計測、記録業務の精度と効率性がさらに向上するとともに、維持管理や災害記録、遺跡調査、⽂化財などのデジタルアーカイブといった、3D 点群データを視覚的に活⽤できる新たな分野でも活用できると思われます。
新機能のポイント
3DGSによる写実的な3D表現
3DGSデータ(ply/spz/splat)の取り込みに対応し、写実的なモデルを3D 空間に再現できる機能が搭載されました。3DGS による表⽰は、⼀般的にレーザースキャナー等で取得する点群データよりも密度の低い点群によって⽣成されますが、非常に写実的なモデル再現に優れています。特に看板等の⽂字やコンクリートのクラック、微細な凹凸やガラスなどの被写体は、従来の点群に⽐べ圧倒的に鮮明に再現されるため、これまでの計測⽤途のほかに、インフラの維持管理調査業務や災害記録、遺跡や⽂化財などの記録(デジタルアーカイブ)として活⽤できます。
※オプションプログラム︓3D Gaussian Splatting 読込が必要


点群と写真の重畳表⽰
レーザースキャナーやLiDAR SLAM など、スキャニングと同時に取得するパノラマ写真(E57 ファイル等)を取り込み、本製品において点群と写真の重畳表⽰に対応。正確な座標を持つ点群に、細部の視認性が⾼い写真を重ねて表⽰することができるため、拡⼤すると⾒えづらかった構造物の角や道路の⽩線、クラックといった部分における、トレースやマーキング作業を効率化し、維持管理業務や調査・点検業務などを⽀援。
※3DGSと異なり、LiDAR SLAMなどの機器が通った軌跡上における、任意の位置で撮影された写真のみ重畳表⽰が可能


点群の球体表⽰
通常、点群は⼩さなドットで表⽰されているため、対象物を拡⼤表⽰するほど点群間の空⽩部分が広がり、形状や⾊彩の把握が難しくなります。これを補うため、点群を中⼼に⾃由な⼤きさで球体を⽣成、表⽰する機能を追加し、拡⼤時の視認性向上が図られます。


出来形・出来ばえヒートマップのAR 出⼒
令和7年度の3次元計測技術を⽤いた出来形管理要領(案)に記載されている「デジタル技術(AR 等)を⽤いた出来形⽴会確認」では、⾯管理を実施する⼯種での出来形⽴ち合い確認において、従来の紙資料を⽤いた⽅法から、ARを活⽤した⽅法が認められるようになりました。これにより、今後AR を⽤いた出来形管理の需要が⾼まることが予想され、TREND-POINTで作成したヒートマップを、ARデバイスにダイレクトに出⼒できる機能が追加されました。


その他の新機能
注釈への情報付加
点群上に追記できる注釈に、写真や動画(360°パノラマ含む)、図⾯やPDF ファイルを登録できる機能を追加。第三者への説明等において現場に関連する情報をより詳細に伝えることができ、スムーズな合意形成を⽀援。

ブラシ選択
点群の不要な部分を削除する場合の選択⽅法として、ブラシでなぞって対象を選択できる機能が追加されました。

GeoTIFF ファイル読込の⾼速化
従来に⽐べて 7 割以上の読込み時間短縮を実現しました。
⽇本測地系 2024 への対応
測地成果2024に伴い、座標系選択の詳細設定で測地原⼦「⽇本測地系2024」が選択可能。
J-LandXML1.7 への対応
LandXML1.2 に準じた3次元設計データ交換標準(案)Ver.1.7 に対応。
座標点の Z 座標更新機能
Ctrl+クリックでZ 座標だけ更新する機能を追加。
浚渫⼯(河川)出来形検査の強化
浚渫⼯(河川)における検査データの書込みに対応。
差分解析の強化
メッシュ、三角網、点群において、任意⽅向で評価できる機能を追加。構造物の角の評価に利⽤できます。
その他の強化項目
・データ⼀覧における「選択中のデータのみ表⽰」により確認したいデータに即座に切り替えが可能。
・広域なデータにおける表⽰の⾒切れを改善。
・トレース⾯を三角網に登録可能。